色の深さメモ

[手書きメモをテキストに打ち直したもの]
色の深さ
晴空の蒼色 深淵の藍色、----このようなある種の自然界の色には深さを感じませんか?

目前に見る土の色、石の色、草木の色などつまり単に日光の特殊な反射に因る各種の色には色彩の美はあっても深さが感じられない。

要するに物体の色を出す部分が透明若しくは半透明のある厚さを持たなくては色の深さという感じが出てこないのである。

宝石は小さくても色に深さを感じさせる特性がある、そこが宝石の資格の一つである。

従って梅雨期の暗い鬱陶しい日でも指背の上に輝くサファイア、スピネル、アクアマリンなどを凝視しておると晴れた蒼空の下に在るような晴れ々々とした気分に浸ることができる。

また真冬の寒い日でもルビーやゴールデンサファイア、IL トーパツなどを眺めておると暖かいストーブの前に在る思いがする。そこが宝石の値打ちの一つである。
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