太陽エネルギーの化学的利用法
この文は、雑誌「太陽」に掲載されたものなので、厳密には未公表資料ではありませんが、 どのデータベースにも収載されておらず、またどの書物からも引用されていないので、こ のままでは誰の目にも留まらずに埋もれてしまうので取り上げました。 この文で飯盛は化石燃料(石炭、石油)の枯渇に対する危機感と将来のエネルギー源につ いて述べています。このテーマは多くの人が論じていますが、そのほとんどは戦後になっ てからです。この文が書かれた1925年にはまだ原子力がエネルギー源として使えることが 知られておらず、中東の石油資源も未開発でした。この時期にこのテーマを論じた人は皆 無と言えるでしょう。 Wikipediaの論文節を見て分かるように、飯盛は放射化学以外にもいろいろの事に関心を持 ち、大局的な考えを持つ人でした。この文の中で将来のエネルギー源は「太陽と地熱」と 予言しています。現実がこの方向に進んでいることを見るにつけ、飯盛の先見性と洞察力 は評価に値すると思われます。 この論文は、平成17年「太陽コーパス」国立国語研究所編、博文館新社発行、に言語学的面 から取り上げられ、これがきっかけで存在を知ることが出来ました。



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