[手書きメモをテキストに打ち直したもの]
1. キャッツアイには浮動眼型と定動眼型と2種類ある。

(a) 浮動眼型の方は透明度の大なるもので睛(注)線は細く且つ弱く出るが石を傾けると線が著しく動くもの。
(b) 定動眼型の方は半透明程度に透明度の小さいもので睛線は強く出て且つカットの仕方で線の太さが細くも太くもできる。この種のものは石を傾けたときに線が動く範囲が狭い。

(a) の方は金緑石、黄石 (黄玉の間違いか?) 等から作ったものの場合
(b) の方は陽起石青石綿等から作ったものの場合

どちらもそれぞれ特徴があるが (a) の方は石から少し離れて見ると睛線が見えない点が欠点である。(b) の方は線が表面に鮮明に出ておるから遠くからもハッキリと睛線を認めることができるが天然の青石綿や陽起石で造ったものは色が暗汚緑色できれいでない。

これに反し (a) の方は類例のない褐色を帯びた渋い透き通った黄緑色である点が珍重されるわけである。 私の合成した石は定動眼型でしかも金緑石の渋い帯褐黄緑色を呈しており両方の優れた点を兼ね具えておるものである。

(注) 睛:読みはセイ、”ひとみ”の意(晴ではない)
飯盛研究所製キャッツアイ

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