ビクトリア・ストンの色の秘密

ビクトリア・ストンは何色あるのか?

ネットでVictoria stoneまたはIimori stoneを検索すると主としてアメリカのサイトがヒットします。これ等を見てゆく とビクトリア・ストンは15色としているものと16色としているものと15〜20色としているものがあります。本当のところはど うなのでしょう?
飯盛研究所が最初に発売したのはWikipediaにあるとおり、下記の15色です。

略号image
緑色V G
空色VSB
ピンク褐色VPR
若草色VYG
青緑色VBG
群青色VSI
褐色VCR
紺黒色VIL
白色V W
鶯色VQG
芥子色VQY
暗青色VQB
灰色VQL
黒色VLD
金緑色K S

下図は、飯盛研究所が製品をアメリカに輸出していた頃のアメリカの総代理店HARTUNG'S社のパンフレットです。(この会 社は現在は存在していません)この画像はいくつかのサイトに転載されていますが、これがコピー元です。


これも15色ですが、良く見ると飯盛研究所の製品と対応が付かないところがあります。下図は飯盛研究所とHARTUNG'S社の色を 対応付けしたものです。

飯盛研究所HARTUNG'S
略号color
緑色V GGreen
空色VSBSky Blue
ピンク褐色VPRReddish Purple
若草色VYGYellow Green
青緑色VBGBlue Green
群青色VSISky Indigo
褐色VCRChocolate
紺黒色VILDeep Indigo
白色V WWhite
鶯色VQGQuiet Green
芥子色VQYQuiet Yellow
暗青色VQBQuiet Blue
灰色VQLGrey
黒色VLDBlack
金緑色?K SYellow?


これを見て分かることは、飯盛研究所にはYellowに相当するものが無く、HARUNG'Sには金緑色に相当するものが無いということ です。日本とアメリカで違うものを販売していた理由は、この二品目は両方で販売するほどの量を作れなかったからです。 しかし、飯盛研究所では後になってからYellowも扱うことになったので、当初の15色+Yellowで16色が正解です。 ただし、後からできたチェリーストンをビクトリア・ストンの仲間として数えるとすると、ピンクを加えて17色となります。
しかし、これ等の他に市場でどのような色が好まれるのか調べるために少量だけ試作した他の色が多数あります。Wikipediaに 収載してあるサーモンピンクのペンダントトップもその一つです。着色剤の組み合わせと配合比率を変えれば色のバリエーション は無限に可能です。
里安の研究ノートには赤色、銀灰色、紫紺黒、淡藍、帯灰緑黄色、灰黄、灰緑、紫、帯紫灰褐、ゆかり石の色、ブドウ酒色、青 くじゃく石、黒くじゃく石、紫紺くじゃく石、イタリアン黄、カナリン黄などが記載されていますが、実際にこれ等の色の石が 作られたのか、記録も現物も残されていないので、詳細は分かりません。
要するにビクトリア・ストンが何色あるのかは分からないのが実情です。17色以外の物があれば極めてレアと云えます。 一部のWebサイトで赤色のビクトリア・ストンが無い事を指摘されていますが、技術的な問題でなく、里安が派手な原色より渋い 中間色を好んだためと推定されます。


参考・HARTUNG'S社のパンフレット表側
戻る